【2025年最新】Udio AI音楽生成の使ってみた感想|無料で作曲する初心者向けに徹底解説

Udio AI音楽生成の使ってみた感想|無料で作曲する初心者向けに徹底解説

「もう楽器が弾けなくても作曲家になれる時代が来た」 そんな革命的な言葉が現実になった2024年。音楽生成AI「Udio」は、まさにその最前線を走る注目のサービスだ。しかし、その実力は本当に宣伝通りなのか?半年間使用した結果の評価も交えながら、Udioの全貌を徹底解剖していく。

Udioとは何か?- AI音楽生成の新星

Udioは2024年に登場した テキストから音楽を生成するAIサービス だ。簡単に言えば、「ロックバラードで切ない歌詞の曲を作って」と入力するだけで、本格的な楽曲が数分で完成する。まるで魔法のようなサービスであるだが、半年使ってみての結論は英語に苦手意識があるユーザーには優しくない。

Udioの使い方は下の動画で解説しております。

https://youtu.be/-mPcC-JLFhE?si=BmYuuaSQE06hi6HK

Udioの特徴

  • 自然言語での音楽生成:日本語でも英語でも、普通の言葉で指示が出せる
  • 高品質な音楽生成:プロレベルの楽曲制作が可能
  • ジャンルの幅広さ:ポップスからクラシック、EDMまで対応
  • 歌詞付き楽曲対応:インストゥルメンタルだけでなく、ボーカル入りも生成可能
  • MP3,Wav,Video,stemsなど様々な形式でダウンロード可能

初めて見たときは感動した。これは音楽業界にとって衝撃的な技術だ。 しかし、手放しで絶賛できるかと言えば、そうでもない。後ほど詳しく説明するが、いくつかの「現実的な壁」も存在する。

Udioの基本的な使い方 – 初心者でも5分で作曲

ここからは実際の操作方法を、英語インターフェースに不慣れな方でもわかるよう詳しく解説していく。

ステップ1: アカウント作成

  1. Udio公式サイト(udio.com)にアクセス
  2. 「Sign up」をクリック
  3. Googleアカウント、Discord、またはメールアドレスで登録

ステップ2: 最初の楽曲生成

 

  1. メイン画面左側にあるリストの「Create」ボタンをクリック
  2. 「Custom」を選択(推奨)*この段階で歌詞を記入。歌詞がなければ[write for me]をクリックでAIが歌詞を自動生成します。
  3. プロンプトボックスに指示を入力
  4. 一番下の大きな「Create」ボタンを最後にクリック

プロンプト入力例:

Create an uplifting pop song about overcoming challenges, 
with catchy chorus and inspiring lyrics
(困難を乗り越えることについての前向きなポップソング、
キャッチーなサビと感動的な歌詞で)
  1. 「Create」ボタンをクリック
  2. 約1-3分待機(生成時間は混雑状況による)
  3. 雰囲気が違う2曲が生成される

  4. 実際に先ほどのプロンプトを使用して作成した音楽。videoでダウンロードすると歌詞付きの動画が生成される。また曲のカバーアートなども、AIによる画像自動生成だ。個人的にUdioを使い続ける要因はこれが大きい。

ステップ3: 楽曲の拡張と編集

初期設定では30秒の楽曲が生成されるが、以下の方法で拡張できる:

  1. 生成された楽曲から「Extend」ボタンで楽曲を延長

  1. 「Before」で前奏を追加
  2. 「After」で後奏を追加
  3. 「Outro」で曲の締めくくりになります。
  4. 気に入った楽曲ならどんどん編成していきたいところだが、無料プランは大体1分半ぐらいの時点でクレジット不足になりサービス終了。サブスク画面に移行

実際使用しての感想: この30秒制限は正直言って「もどかしい」。一度に長い楽曲を生成できない仕様は、ユーザー体験を損ねている。しかし、これには技術的な理由もあり、音質の一貫性を保つための妥協点なのだろう。

料金プランの真実 – コスパは本当にいいのか?

Udioには月額10ドルと30ドルの2つのサブスクリプションプランがある。ここでは各プランの詳細とコストパフォーマンスを厳しく評価していく。*今はセール中みたいなので加入は今がおすすめです!(2025/6/28時点)

 

サブスクする前は日本円レート(1ドル=〇円)の確認をしてから登録してください。

無料プラン

  • 月間クレジット: 10クレジット
  • 生成可能時間: 約1~2分(30秒×10回)
  • 音質: 標準品質
  • 商用利用: 制限あり

Standardプラン(月額10ドル)おすすめ

  • 月間クレジット: 1,200クレジット
  • 生成可能時間: 約10時間,2分の楽曲生成オプション追加
  • 音質: 高品質
  • 商用利用: 可能
  • 優先処理: あり

Proプラン(月額30ドル)クリエイター向け

  • 月間クレジット: 4,800クレジット
  • 生成可能時間: 約40時間
  • 音質: 最高品質
  • 商用利用: 完全対応
  • 優先処理: 最優先

料金の評価

率直に言って、料金設定は「微妙」だ。 特に無料プランの10クレジットという制限は、本格的に試すには圧倒的に不足している。月5分程度の生成では、Udioの真の実力を判断することすら困難だ。

一方で、Standardプランの月額10ドルは、月に数曲制作したい個人クリエイターには妥当な価格設定と言える。問題は、日本のユーザーにとって為替レートの影響で実質的な負担が大きくなることだ。

プロンプトの書き方 – 上手な音楽を生成する秘訣

音楽生成AIにおいて、プロンプトは楽曲の品質を左右する最重要要素。ここでは効果的なプロンプトの書き方を、具体例とともに解説する。

基本的なプロンプト構造

[ジャンル] + [ムード/感情] + [楽器/音色] + [歌詞のテーマ] + [具体的な指示]

効果的なプロンプト例

例1: ポップソング

Upbeat pop song with electronic elements, catchy vocal melody, 
lyrics about friendship and good times, modern production style

例2: バラード

Emotional piano ballad with string arrangements, 
heartfelt male vocals, lyrics about lost love, 
slow tempo around 70 BPM

例3: インストゥルメンタル

Ambient electronic music with soft synth pads, 
gentle arpeggios, peaceful atmosphere, 
suitable for meditation or studying

プロンプト作成の重要ポイント

  1. 具体性を重視: 曖昧な表現よりも、具体的な指示が効果的
  2. 英語での入力推奨: 日本語も対応しているが、英語の方が精度が高い
  3. 音楽用語の活用: BPM、キー、楽器名など専門用語を使用
  4. 感情表現: 「sad」「happy」「energetic」など感情を明確に

プロンプトの重要性を理解せずにUdioを使っているユーザーが多すぎる。「適当に入力しても良い音楽ができる」と思っているなら、それは大きな勘違いだ。AIも道具に過ぎない。使い手のスキルが結果を大きく左右する。これはどの生成AIにも共通事項として言える。

Udioのメリット・デメリット – 忖度なし評価

ここでは、実際に数ヶ月間Udioを使用してきた経験をもとに、メリットとデメリットを忌憚なく評価していく。

メリット

1. 圧倒的な手軽さ

楽器が弾けなくても、楽譜が読めなくても、本格的な楽曲制作が可能になった。これは間違いなく革命的だ。従来なら数年の学習が必要だった作曲が、数分で完了する。

2. 高品質な音楽生成

生成される楽曲の品質は、正直言って「予想以上に高い」。特にポップスやロック系のジャンルでは、商業レベルに近い楽曲も生成される。

3. ジャンルの多様性

クラシックからEDM、ジャズからメタルまで、幅広いジャンルに対応している点は評価できる。

4. 継続的なアップデート

サービス開始から定期的に機能追加が行われており、開発チームの本気度が伺える。

デメリット

1. 予測不可能な品質のバラつき

これが最大の問題点だ。 同じプロンプトを使っても、時には素晴らしい楽曲が生成され、時には「なんだこれは?」というレベルの音楽が出てくる。この不安定さは、プロユースでは致命的だ。

2. 著作権問題の曖昧さ

生成された楽曲の著作権について、まだ法的に曖昧な部分が多い。商用利用を考えている場合は、慎重な検討が必要だ。

3. クレジット消費の速さ

30秒の楽曲生成に1クレジットというのは、実際に使ってみると「あっという間に消費される」感覚だ。特に、気に入った楽曲を作るまでに何度も生成し直すことを考えると、コストが予想以上にかかる。

4. 日本語サポートの不完全さ

インターフェースは英語のみで、日本語でのプロンプト入力も英語に比べて精度が落ちる。日本人ユーザーには明らかに不利だ。細かな設定などがやりづらい。翻訳機能を使いながら生成すると、なぜか処理落ちすることが多い(筆者の体感)

ここからは少し愚痴っぽくなりますが、楽曲が何らかの不具合でよく消える。いわゆるガチャ要素が強い楽曲生成AIではこれが致命的。個人的にすごくいい楽曲ができたと思い、保管場所に移動して確認までしているのに消える。ゴミ箱機能があるのでそっちを確認しても無い。問い合わせてみても、キャッシュに残ってるかもしれないから履歴から全部追って行ってと言われておしまい。

対策:ほんとにお気に入りの楽曲生成ができた場合は即ダウンロード、Udio側で消えてもフォルダに残っていればこちらから再アップロードして曲の編成できます。

あとは生成バグで音楽が生成できてないのにクレジットだけ持ってかれます。そんなに楽曲をクレジットいっぱいまで作らないのでわざわざ問い合わせたりしないですが、曲を量産したい方には結構痛いかもしれません。

対策:おそらくキャッシュ?が原因かも。私はedgeを使っているのでedgeが悪さしているのかもしれません。

総合評価:★★★☆☆(3.5/5)

革新性と可能性は間違いなく5つ星レベルだが、実用性と安定性の面でまだ課題が多い。現時点では「面白い実験ツール」の域を出ていないが、将来性は非常に高い。

他のAI音楽生成サービスとの比較

音楽生成AI界隈では、Udio以外にも注目すべきサービスが存在する。主要な競合サービスとの比較を行ってみよう。

Suno AI

  • 特徴: Udioの最大のライバル
  • 優位点: より安定した音質、日本語対応が若干良い
  • 劣位点: ジャンルの幅がUdioより狭い

SOUNDRAW

  • 特徴: 日本発のAI音楽生成サービス
  • 優位点: 完全日本語対応、著作権クリア
  • 劣位点: 歌詞付き楽曲の生成ができない

編集者の見解: 現在のところ、UdioとSuno AIが二強状態。しかし、どちらも決定的な優位性はなく、用途や好みによって選択が分かれる状況だ。

よくある質問と解決策

Q1: 生成された楽曲は商用利用できますか?

A: 有料プランでは商用利用が可能だが、著作権については法的に完全に確立されていない。重要なプロジェクトでの使用前には、必ず最新の利用規約を確認することを強く推奨する。

Q2: 日本語での楽曲生成は可能ですか?

A: 技術的には可能だが、英語に比べて精度は落ちる。日本語楽曲を作りたい場合は、英語でプロンプトを作成し、歌詞部分のみ日本語を指定する方法がおすすめだ。

Q3: 無料プランだけで満足できますか?

A: 正直言って、無料プランだけでは物足りない。 月10クレジットでは、Udioの真の実力を体験することは困難だ。最低でもStandardプランの契約を検討すべきだろう。

Q4: 生成に時間がかかりすぎます

A: これはサーバーの混雑状況による。有料プランでは優先処理があるが、それでも混雑時は待機時間が発生する。忍耐が必要なサービスだと割り切ろう。

まとめ:Udioは音楽制作の未来を変えるか?

音楽生成AI「Udio」は、確実に音楽制作の概念を変えつつある革新的なサービスだ。楽器演奏のスキルに関係なく、誰もが作曲家になれる可能性を秘めている。

しかし、現実はそう甘くない。 品質の不安定さ、著作権の曖昧さ、コストの問題など、実用化には乗り越えるべき課題が山積している。

最終的な見解: Udioは面白い玩具」から「実用的なツール」への過渡期にある。音楽業界のプロが本格的に導入するには時期尚早だが、個人クリエイターや趣味での音楽制作には十分に価値がある。

ただし、AIに全てを任せるのではなく、人間のクリエイティビティとの組み合わせこそが、真に価値ある音楽を生み出す鍵になるだろう。

音楽生成AIの世界は日進月歩で進化している。Udioが今後どのような発展を遂げるのか、その動向から目が離せない。


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タグ

#Udio #AI音楽生成 #作曲 #音楽制作 #人工知能 #クリエイティブAI #音楽技術 #デジタル音楽

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